【塾長なかしまの頭の中】売上を急激に上げた1年後に閉店した飲食店の悲劇とは?

店舗集客塾のなかしまです。

先日、店舗集客塾のミーティングを、コマさんと行いました。

その時に、どんな人を優先的に、コンサルティングを通して、業績改善させていくかの話になりました。

出来る事なら、お声がけしてくれた全ての方のお力になりたいのが本音です。

しかし、私たちのサービスは、一人一人に合わせ、手取り足取り行っていくスタイルです。

一方的に、同じ情報を一斉発信して、後は何とか自分で、自分のお店に合わせてやってくださいというものではありません。

本来、業種業態も違えば、立地、席数、客層も違いますし、地域独自の文化なども全く異なってきます。

その中で、全く同じ方法で全て上手くいくなんてことは、ほとんどありません。

実際に、10年ほど前に、私が実感し、ぶつかった壁でした。

今でこそ、他業種他業態の事例などを、自分のお店に変換して置き換えて、考えることができるようになりましたが、そこに至るまでには、多くの時間と労力、何よりお金もかかります。

でも、そんなに待っていられないですよね?

たまたま私は、何とかなりましたが、それでも、500円玉サイズの円形脱毛症が2つもできるくらい、悩み苦しんだことがありました。

ただ、その経験があったからこそ、私たちは、それぞれのお店に合わせたお力添えができるようなスタイルで、サポートさせて頂くことにしています。

ですから、お力になれる数には、どうしても限りがあります。

私たち飲食店は、全てのお客様を良しとするのではなく、それぞれのお店に合わせて、継続して、来て頂きたいお客様像を想定していると思います。

そのお客様像に合わせて、とことん楽しんでもらえるよう、料理やサービスを提供していきます。

同じように、店舗集客塾でも、数に限りがある以上、全ての方のサポートができるわけではないので、決めたことがあります。

それは、料理もサービスも、お客様の事を考えて、日々向上を心掛けているお店、そんな方のお力になっていきます。

これは、私自身が心掛けている事ですし、お客様として来店したときに、理想としているお店像でもあるからです。

あるコンサルタントは言いました。

そんなことより、まずはPOPやメニューブックで客単価を上げて、リピート対策をして、新規集客して客数を増やし、売上を上げていきましょうと。

確かに、今来ていただいているお客様の客単価を上げれば、すぐに売上は上がるかもしれません。

しかし、それと同時に、再来店の確率を下げているというリスクも発生しています。

なぜなら、単純に、今までと同じ商品が値上げされていたり、急にお会計の金額が跳ね上がっていたら、「この店高いなぁ、、、」と思われても仕方がないからです。

また、一度販促物の力だけで、売上が上がることを経験すると、販促さえやれば、料理やサービスの品質は、あんまり関係ないと勘違いをしてしまうリスクもあります。

これは、本当に危険な事ですよね。

飲食店の本質は、美味しい料理と適切なサービスです。

それを勘違いして、品質をおろそかにし、一時的に販促だけで売上を上げるのは、ドーピングと同じことです。その場しのぎです。

そんなやり方だと、少しずつ気づかないうちに、客離れを起こし、気づいた時には手遅れな状態になっています。一度失われた信頼、割高なお店というイメージは、簡単には覆ません。

その状態では、私たちも手の施しようがないですし、かと言って、料理やサービスの改善を伝えても、販促頼みの思考から離れられず、こちらの提案を、素直に実践してもらえない事も多いため、結局何も変わりません。

それは、お互い時間の無駄になってしまいますし、何より、料理とサービスを疎かにしている人のサポートをするのが嫌というのが本音です。

仕方ないですよね、それが私達の考え方ですから。

逆に、料理とサービスの向上を心掛けているお店には、なんとしても、その良さを知ってもらって、お店とお客様の両方が幸せになって頂きたいと強く思います。

飲食店経営をしていないコンサル等の間違った教えに侵されている人が、本当に多いです。

2019年の飲食店倒産件数が、過去最高のペースで推移しているというのも、この間違った考え方が一因かもしれません。

私たちのサービスとは関係なく、今すぐ飲食店の本質を思い出してもらいたいです。

私自身、外食をするのが本当に好きで、美味しい料理と良いサービスのお店に出会うと、本当に嬉しくなります。

だからこそ、そんなお店を増やし、そんな嬉しい想いを増やしていくために、出来ることを精一杯やっていきます!


月商360万以下の個人飲食店の方へ

「生涯現役宣言」 個人飲食店はサラリーマンのように定年退職などない。 人生を全うするまで商売を営みつづけなければいかけない。 太く短い売上アップに成功しても、20年、30年と長く続かなくては意味がない。 オンリーワン飲食店プロジェクトは、地元で愛されながら、安定した売上で長く商売を続けることを目指すプロジェクト!